上海CITSの歩み
1954年の創立以来、70数年にわたり培ってきた専門性と確かな実績を基に、長きにわたり受け継がれてきた伝統と現代的な理念を融合させ、お客様に特別な旅の体験をお届けしてまいりました。
1954年~1966年
創期と模索の時代
1954年7月27日、上海市人民政府の承認を受け、同年8月2日に「中国国際旅行社上海分社」が正式に開業。新中国で最も早期に設立された旅行会社の一つです。創設当初は、政府部門が招請する外国賓客の受け入れを主な任務とし、来訪者の中心はソ連および東欧の社会主義諸国でした。その後、国の経済状況の好転と対外関係の進展に伴い、1960年代半ばには客層構造が大きく変化します。日本、フランス、西ドイツなどからの旅行者が全体の86%を占めるようになり、1965年の受け入れ人数は5,800人に達しました。職員数も100名余りへと拡大しました。この時期、上海CITSは厳しい環境の中で歩みを進め、新中国と世界をつなぐ架け橋として重要な役割を果たしました。
1966年~1976年
試練と使命
激動の時代にあって、上海CITSは国家と歩調を合わせながら、幾多の困難を乗り越えてきました。1969年の受け入れ人数は483人にまで落ち込み、1965年のわずか8%にとどまりました。しかし、米中関係の改善や日中国交正常化を契機に旅行業界は転機を迎え、アメリカは急速に日本に次ぐ第2の主要客源国へと成長。そして混乱が続く中でも、上海CITSは中外をつなぐ使命を堅持し、再び訪れる好機を静かに待ち続けていました。
1970年代末~現在
再始動と成長の時代
改革開放の波の中、上海CITSは急速な発展段階に入りました。1979年には職員数が600名を超え、外国語ガイドは22言語に対応するまでに拡充しました。1980年には公的事業体から企業体へと転換し、1987年には業界に先駆けて総経理責任制と経営請負責任制を導入し、自主運営を行う市場主体へと段階的に移行。そして、受け入れ人数は1976年の1万8千人から1987年には27万5千人へと大幅に増加し、自主的な海外連携業務の展開も始まりました。これにより、「単なる受け入れ」から「受け入れと外部連携の両輪による運営」へと大きな転換を遂げました。
1992年には「上海中国国際旅行社」へと改称し、一類旅行社に昇格しました。1994年には江沢民氏より「旅游を発展させ、友好を増進し、社会に奉仕し、経済を繁栄させよ」との題字を賜り、同年には株式を上場し、旅行業界における先駆的な公開企業となりました。2003年には錦江国際集団が筆頭株主となり、同集団の豊富な経営資源を背景に、上海CITSブランドは継承され、さらに強化されました。そして2004年6月、上場企業の再編を経て、CITSブランドを受け継ぎ、インバウンドおよびアウトバウンド事業を主力とする「上海国旅国際旅行社有限公司」が正式に設立されました。
21世紀に入り、上海CITSは連続して中国旅行会社トップ100に名を連ね、2011年には旅行業界で唯一「中華老舗」の称号を受け、2018年には「中国優秀インバウンド企業」に選出されました。2024年以降もインバウンド旅行の回復率は全国平均を上回り、老舗旅行会社としての底力と蓄積された実力を示しています。
創業から七十年、上海CITSは外国賓客の受け入れ窓口から市場経営の先駆者へ、公的事業体から上場企業へと歩みを進めてきました。その一歩一歩は、常に国家の発展と歩調を合わせてきたものです。同社は中国の旅行業界の創成から成長するまでの歩みを見守ってきました。さらに専門性と使命を貫くことで、友好を深め、社会に奉仕し、経済を繁栄させる道筋に、深い時代の足跡を刻んできました。これは一企業の物語であり、国が開放と繁栄へと歩んだ道のりの縮図でもあります。